まどか「約束だよ、ほむらちゃん」ほむら「えぇ、約束よ」

まどか「約束だよ、ほむらちゃん」ほむら「えぇ、約束よ」
1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 21:38:32.52 id:YsyVw94R0
叫ぶだけで激痛が走る、それでも私は懸命に叫んでいた、無駄だと知りながら…… 
この優しい少女は止めたって私や皆を助けるために祈ってしまうことを 

ほむら「だめよまどか!契約しちゃ駄目!」 

キュゥべえ「まどか、君はどんな願いでソウルジェムを輝かせるんだい?」 

まどか「私は……」ギュ 

ほむら「お願い!間に合って!」 

私の意識はすでにおぼろげで、まともに射撃なんてできる状態ではなかった 
それでも、ここであいつを打ち抜くことができれば、まどかは救えるかもしれない…… 
薄れる意識を必死に集中させ、私は鉛玉をあいつに発射すると同時に、視界が暗転した 

まどか「ほむらちゃんを守りたい!」 

――――― 
――― 

さやか「……私達……生きてるの……」 

杏子「……あぁ……でも……」 

2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 21:39:22.08 id:YsyVw94R0
―HR、教室― 

いつも通りの始まり、クラスメイトに自分の名前を伝える自己紹介 
今度こそ、この1カ月の繰り返しを終わらせる、心ではそう意気込み 
表面では何度も繰り返した手慣れた自己紹介をした 
まどかがいるのは当然なのだが、クラスメイトの中にまどかを確認し、少しほっとする 

毎回毎回周りを囲まれ、同じ質問を話される……私もいつもと同じように対処をする 

ほむら「ごめんなさい、ちょっと気分が悪いから保健室へ行くわ」 

ほむら「鹿目さん、あなたが保健係よね?案内してくれるかしら?」 

―廊下― 

まどか「えっと暁美さんは……」 

ほむら「ほむらでいいわ」 

まどか「あ、じゃあ私もまどかでいいよ!ほむらちゃん」 

ほむら「そう、じゃあまどか……あなたは今の生活が大切かしら?」 

ほむら「貴女は家族や友達のことを大切にしている?」 

まどか「それは……うん、大切だよ……家族も、友達も」 

ほむら「もし大切なら……変わりたいなんて思わないことよ……保健室まであとは一人で行けるわ、ありがとう」 

まどか「ほむらちゃん……」 

3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 21:41:28.48 id:YsyVw94R0
―放課後、CDショップ― 

まどか「こっちから声がする!」 

さやか「ちょ、ちょっとまどか!」 

―改装中の建物― 

キュゥべえ「助けて……」 

まどか「傷だらけ……」 

さやか「急いで手当しないと」 

あいつは、私に幾度か邪魔をされたため、まどかやさやかに傷ついた姿で接触を行い 
傷ついた自分を連れ帰らせて契約させようとしているようだ、同時に私を悪者にしようという事だろう 
しかし、何をしようとしているのかわかっていれば簡単だ、すぐに仕留めればいい 
私を苛立たせる存在に拳銃を向け、鉛玉であいつの体を貫いた 

ほむら「はぁ……間に合った……」 

まどか「ほ、ほむらちゃん……どうしてこんなこと……」 

さやか「て、転校生……」 

二人は魔法少女なんてものを一切知らず、平和に暮らしてほしい…… 
しかしあいつに見つかった時点でそんな甘いことは言っていられないのだろう 
二人から敵意が向けられる、だが弁解をしている場合じゃない 
あいつを止める事に成功したといっても、すぐにこの場所には魔女が出る 

4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 21:42:43.94 id:YsyVw94R0

ほむら「話はあとよ、今すぐここから離れなさい!」 

まどか「何いってるのほむらちゃん……あれ?周りの景色が……」 

―魔女結界― 

ほむら「間に合わなかったか……」 

まどか「ほ、ほむらちゃんこれなんなの!」 

さやか「て、転校生! なんかきたよ!」 

私はパニックになりそうな二人を救うために呼びかける 

ほむら「私から離れないで、一度結界から脱出するわ!」 

さやか「も、もう何が何だか……」 

まどか「と、とにかくほむらちゃんについて行こう!」 

5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 21:44:38.84 id:YsyVw94R0
―改装中の建物― 

二人を連れて脱出に成功したが、魔女を狩るために結界に戻らなくてはならない 

ほむら「あなた達はここにいて」 

まどか「ほ、ほむらちゃんはいったい……」 

さやか「そ、それにあのしゃべる生き物とか……」 

ほむら「貴方達には知っておいてもらったほうがいいわね……でもそれはあとで……」 

まどか「あれ?さっきの空間が小さくなってく……」 

さやか「だれかいるよ!」 

まだ来ていないと思っていたが、すでに来て魔女の結界に潜入していた魔法少女が姿を見せる 
できればこの二人には魔法少女の秘密を説明してマミと出会う前に魔法少女の怖さを知らせ 
今後関わらないようにしたかったが、それも難しいのかもしれない…… 

ほむら「巴……マミ……」 

マミ「出会ったことがあったかしら?魔法少女の知り合いなら忘れないと思うのだけど……」 

まどか「魔法少女?」 

ほむら「いいえ、出会ったことはないわ」 

6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 21:45:51.49 id:ZzlA7mKv0
ほむ 

7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 21:46:56.55 id:YsyVw94R0
さやか「そ、それでさっきの空間はなんなのさ」 

マミ「あれは魔女の結界、入った人は魔法少女が助けない限り死ぬような空間と思ってくれていいわ」 

マミ「初めましてでいいのよね?私は巴マミ、そこの二人と同じ学校の3年生の者よ」 

まどか「えっと、2年生の鹿目まどかです」 

さやか「同じく2年生の美樹さやかです」 

マミ「それで、あなたは?」 

ほむら「私は……暁美ほむら……私も同じ学校の2年生よ」 

マミ「そう、ところであなたも魔法少女ならキュゥべえを知らない?こっちの方から助けてって声がしたのだけど」 

素直に知っている等というわけにはいかない、私が撃った等と言えばまた敵対しかねないだろう 

ほむら「知らないわ」 

マミ「そう、どこにいったのかしら?まぁいいわ、もしよかったら明日お話しない?」 

マミ「同じ学校に魔法少女がいるなんて知らなかったし」 

この二人の前で約束をしたくはなかったがしょうがない 
マミはかなりの強さを持った魔法少女、信頼を得て共闘できれば頼もしい存在だ 

ほむら「今日転校したばかりだもの、昼休みに屋上でいいかしら?」 

マミ「わかったわ、じゃあね」 

8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 21:47:37.86 id:JXXhaRGf0
ほむ 

9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 21:47:55.47 id:YsyVw94R0
まどか「とんでいっちゃった……」 

さやか「それで……転校生、キュゥべえって……もしかして……」 

ほむら「えぇ、あなたの想像通り、さっきの助けを求めていた……私が撃ち抜いた生き物がキュゥべえよ」 

まどか「え、でも巴先輩には知らないって……」 

ほむら「場所を移動しましょう……こちらとしても魔法少女になる前の貴女たちと話ができるのはありがたいわ」 

ほむら「私の家でいいかしら?」 

―ほむホーム― 

さやか「それで転校生はどんな話を……」 

マミやキュゥべえよりも先に二人に事情を話せる、 
今回は先に私の話を聞いてもらえる、これは大きなアドバンテージになる 

ほむら「まず、さっきのキュゥべえの話をするわ……」 

ほむら「あいつは魔法少女の素質がある人間にしか見えない、そして魔法少女になる契約を迫ってくる生物よ」 

ほむら「その引換としてひとつ願いを何でも叶えてもらえるわ……素質の大きさによって魔法少女の時の力は大きくなるわ」 

ほむら「そして願った時の想いの強さと願いによって、魔法少女になったあとの能力は変わる……」 

ほむら「契約をするとソウルジェムという魔法少女に変身するために必要なものがキュゥべえに渡されるわ」 

まどか「何でも?」 

10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 21:50:45.47 id:YsyVw94R0
――――― 
――― 

ほむら「ここまでがあいつに契約を迫られたときに教えてもらえる情報よ」 

さやか「まってよ、それじゃああんたがそのキュゥべえを撃ち殺した理由がないよ、むしろいないと困る存在じゃん」 

さやか「魔法少女がいないと魔女が倒せないじゃん?」 

ほむら「そう、ここから貴方達に魔法少女になってほしくない理由を話すわ……他の魔法少女が殆ど知らない真実を……」 

まどか「真実?」 

ほむら「ソウルジェムというのは……魂よ」 

さやか「魂?」 

ほむら「えぇ、このソウルジェムは私の魂……これが砕ければ私は死ぬ……有効範囲は100m……」 

まどか「有効範囲?」 

ほむら「簡単にいえばこのソウルジェムが私、そしてこの肉体という人形を操る範囲が100mと考えたらいいわ」 

ほむら「次に、もしもソウルジェムが穢れを貯めこみ、真っ黒になったとき……グリーフシードとなって魔女になるわ」 

ほむら「つまり魔法少女は最後には魔女になる存在、いずれ私も……」 

普通なら空想のお話というところだが不思議な体験をしたから信じられないと笑うこともできないようだ 
まどかやさやか達に焦りがうかがえる、自分たちが騙されて契約した想像をしたのだろう 
希望のない存在、気がつけば死に忘れられていく存在、ただの石ころとなった自分……そんな想像を 

11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 21:50:47.79 id:JXXhaRGf0
ほむらちゃんまどっちに何でもしてあげたいかわいい! 

12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 21:52:23.54 id:QLuYIN300
ほむぅ 

13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 21:52:31.70 id:YsyVw94R0
さやか「じゃ、じゃあ魔法を使わないように生活したら……」 

ほむら「魔法を使うよりは穢れはたまらないでしょうけど、日々のちょっとした不安、ストレスこれらによっても穢れは溜まっていくわ」 

ほむら「身体を動かすのにも魔力は必要よ、私の本体はソウルジェムだから……そしてグリーフシードも無限なんかじゃない……」 

ほむら「今日出会った巴マミは特殊なタイプだけど……基本的に多くの魔法少女はグリーフシードを取り合っているわ」 

ほむら「そして……魔女になったときの強さはその人の元々の素質しだい」 

ほむら「例えばまどか……あなたが魔女になったら……世界は10日かからずに滅びるわ」 

まどか「そ、そんな……」 

ほむら「そしてキュゥべえの本当の目的は、魔法少女を魔女にすることでエネルギーを生み出すこと」 

ほむら「あいつに感情はないわ、そして何度でも復活する……今後も貴女たちの前に現れるでしょうね」 

ほむら「だから今日私が言った内容をあいつに聞いてみるといいわ、あいつは嘘はつかないから……」 

まどか「嘘をつかないのに皆気付いていないの?」 

ほむら「そうよ、すべてを話していなくても話した部分が真実ならそれは嘘をいってはいないでしょう?」 

魔法少女になることがどういうことかだけじゃなく、あいつの手口についても話しておかなくてはならない 
あいつは確かに嘘はつかない、けれども真実を言うわけではない事を…… 

14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 21:56:39.98 id:YsyVw94R0
ほむら「前例はないけど、可能性がないとは言い切れない……」 

ほむら「希望にすがりつこうとしている相手にこう言えば可能性があるかもしれないと思わせることができるし嘘も言っていないわ」 

ほむら「あいつの話はこういうものがおおいのよ」 

ほむら「だから……叶えたい願いがあっても……迫られても……契約しないでいてほしい……」 

私の願い、目標、希望……それらを込めて二人に言う…… 
二人には私の事なんてわかるわけがないが、それでも契約しないでほしい想いを伝える 

まどか「ほむらちゃん……」 

それでも人間は証拠がなければ疑う生き物、だからこそ証明できることを証明する 
いままで誰も未来を信じてはくれなかった、それでも魔法少女のシステムはひとつだけ証明できる 

ほむら「今日出会ったばかりの私を信じる事なんてできないでしょうから……ひとつだけ証明する、ソウルジェムが魂ということを……」 

さやか「それって……」 

ほむら「まどか、私のソウルジェムを持って遠くへ離れてもらえるかしら」 

まどか「で、でもほむらちゃんの言葉が本当だったらほむらちゃんが死んじゃう!」 

ほむら「圏内に戻ってきたら生き返るわ、だから安心して……」 

ほむら「これを証明することで貴方達が私を少しでも信用してくれる方が私にとっては重要なの」 

さやか「……まどかじゃなくてわたしが転校生のソウルジェムを持って離れるよ」 

15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 21:57:11.19 id:JXXhaRGf0
裏切るなよさやかちゃん! 

16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 21:58:47.68 id:YsyVw94R0
ほむら「だめよ、これはまどかがやるべきことよ」 

さやか「どうして……」 

ほむら「私が倒れた後、まどかにしっかりと死んでいるかを確認できると思えないもの」 

さやか「……あたしならできるって言いたいの?」 

さやかが冷静に確認ができるとは思っていない、しかしまどかでは私が倒れた時点でさやかを呼び戻し 
後々さやかが実は倒れたふりをしただけじゃないの?と言われても困る 
警戒心が高いからこそ、こんな話をされた後ならしっかりと確認を取ろうとしてくれるだろう 
まどかは優しすぎる……優しすぎるからこそ頼めない 

ほむら「まどかは……人をよく信じる優しい子でしょう?」 

ほむら「だからこそ……証明には私を疑っているあなたが確認をしてほしいのよ……」 

さやか「……まどか……お願い……」 

まどか「で、でも……」 

さやか「……どうせ転校生のきつい冗談だよ、だから……お願い……」 

まどか「……た、倒れたりしたらすぐに呼んでよ……絶対だよ?」 

17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 21:59:11.06 ID:7PAzoo2d0
ほむ 

18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 22:00:54.08 id:NmO56NeB0
さやさや 

19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 22:02:49.42 id:YsyVw94R0
ほむら「もしわからなければこのチェック項目を全て確認しなさい」 

さやか「あんた……震えてるよ?」 

信頼するまどかに預けたはずなのに気がつけば私は震えていたようだ 
他人に命を預け、さらに見えないところまで持っていってもらうのはやはり怖い…… 
当然死ぬのだって怖い……しかし、ここで証明しなくてはこの二人に信用してもらえない 

さやか「どうして私達にそこまでしてくれるのさ」 

ほむら「……いつか話すかもしれないわね……」 

さやか「……その大切そうに握りしめてるものは関係してるの?」 

私の大切な物……知らない間に握りしめて祈るようにしていたようだ…… 
この時間軸にきてまだ数日、それでも不安なことがあるといつも握りしめている…… 

ほむら「それは秘密よ……」 

さやかが心配そうな顔でこちらを見ている……その顔がとても懐かしく感じた 

ほむら「転校してきたばかりなのに、あなたにそんな心配そうな顔でみられるのも久し……」パタン 

さやか「転校生!……落ち着け私……焦らずに……息……脈……」 

さやか「……本当に出会ったばかりの私達によくここまで……」 

20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 22:04:17.94 id:NmO56NeB0
ほむほむ 

21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 22:04:46.24 id:zGCfphHr0
いい投下速度 

22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 22:05:57.65 id:YsyVw94R0
ほむら「魔法少女は魔力さえあれば心臓が貫かれても再生できるわ……だから泣かないで、まどか」 

意識を取り戻すと、心配そうにのぞきこむさやかと泣きながら私にしがみつくまどかがいた 
人のぬくもりを久しぶりに感じながら、泣いているまどかを慰める 

まどか「だって……戻ってきたらほむらちゃんが倒れてて……グス……友達が倒れてたら……グス……」 

ほむら「もう友達って言ってくれるなんて嬉しいわ、ありがとうまどか……」 

さやか「……ねぇ、私たち以外の人にもこのこと伝えてあげられないの?」 

今まで何度も試してきた、しかし必死に伝えても信用されなかった、絶望して魔女になった 
まわりを巻き込んで自殺をしようとすることも……魔法少女には伝えるべきでない…… 

ほむら「魔法少女に伝えると、絶望を与える結果になることが多い……教えて絶望して魔女になることも……」 

ほむら「それにまず、信用してもらえないことには……ね……」 

ほむら「キュゥべえを止めるにも殺しても復活する……閉じ込めることもできない……」 

さやか「そっか……」 

ほむら「今話せることはここまでよ」 

さやかの失恋、まどかとの約束……それらはしらなくてもいい…… 
この二人が普通に暮らしてくれれば…… 

23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 22:06:06.43 id:MFEyZFRR0
ほむ 

24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 22:06:23.81 id:hmaQT3Ff0
ほまーーーーーーーー!!! 

25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 22:07:59.74 id:YsyVw94R0
さやか「ねぇ、巴先輩との話……私たちも行ってもいいかな?下手なことは言わないから……」 

いやだと言いたいが、ここで変に突き放すのは信用を落とす可能性がある 
近くにいる限りは契約を止める事はできる、素直に来ても良いと言うしかなかった 

ほむら「……かまわないわ」 

まどか「えっと……そろそろ帰らないと……」 

ほむら「もう暗いし送って行くわね」 

―帰り道― 

さやか「ねぇ、転校生」 

ほむら「ほむらでいいわ」 

さやか「あんたさっき、私に心配されるのが久しぶりとか言おうとしたよね……会ったことあるの?」 

ほむら「会った事はないと思うわよ」 

さやか「じゃあどうしてって聞いたら教えてくれる?」 

ほむら「秘密よ」 

ほむら「私の連絡先を伝えておくわ、もしも魔女の結界に入ってしまったり、グリーフシードを見つけたら呼んでくれるかしら?」 

まどか「ありがとうほむらちゃん……」 

さやか「ありがと……」 

26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 22:10:09.30 id:NmO56NeB0
ほむほむ 

27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 22:10:32.80 id:YsyVw94R0
―翌日 昼休み屋上― 

マミ「そっちの子達は昨日の子ね……魔法少女ではないみたいだけど……」 

ほむら「巻き込んでしまって事情を説明したら話を聞いてみたいと言われたのよ」 

マミ「そう……まぁいいわ」 

マミ「あなたは……イレギュラーな魔法少女らしいけど、敵なの?味方なの?」 

ほむら「どういうことかしら?」 

マミ「一般人を助けるのを優先する……自分以外でこういうタイプの魔法少女をみたのは初めてよ」 

マミ「でも、キュゥべえを昨日撃ったそうね……それはどうして?」 

どうやらあいつはマミに私という存在がイレギュラーなことを話したようだ 
おそらく、何を考えているかわからないから気をつけろといった内容だろう 

ほむら「……まだ射撃がうまくないのよ……だから外してキュゥべえにあたってしまったの」 

マミ「じゃあどうして昨日、キュゥべえを知らないって言ったのかしら?」 

ほむら「……私がキュゥべえを撃ったなんて言いづらいでしょう?」 

マミ「……魔法少女が増えることで取り分が減る、それを嫌う魔法少女なのかしら?」 

ほむら「違う……といったところで信じてくれるつもりはないんじゃないかしら?」 

マミ「……そうね……」 

28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 22:12:26.09 ID:7PAzoo2d0
ほむほむ 

29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 22:12:34.46 id:YsyVw94R0
ほむら「なら話は終わりね、共闘でもできたらっておもったけど……残念だわ」 

今のマミと共闘は不可能だろう、あいつを信用しているマミは私を信用しない 

マミ「……いいわ、共闘してあげる……」 

ほむら「……理由を聞いてもいいかしら?」 

マミ「あなたは転校してきたばかりだったわよね?3年生でも噂になってたわ、美人な転校生って」 

ほむら「それで?」 

マミ「そんなあなたの後ろで一般人である鹿目さん、美樹さんがあなたを本当に心配そうに見てる……」 

マミ「命を助けられたって理由だけじゃなく、信頼も得ているような……」 

30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 22:12:53.85 id:NmO56NeB0
ほむほむまみまみ 

31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 22:13:38.55 id:YsyVw94R0
ほむら「転校してきた日に友達をつくろうと思えば作れるでしょう?」 

マミ「なら、どうしてこの子たちが巻き込まれたの?」 

マミ「友達で一緒に下校していたのなら、ここに近づくなと知らせることは可能だったはず」 

マミ「仮に近づいてきたとしてもあなたの元を離れないし、あなたが助けだすなんてことをする必要性はないわ」 

ほむら「……友達になって初日から遊ぼうって言うほど勇気がなかったのよ」 

マミ「そうやって何かを必死に隠そうとしてる……」 

マミ「だから監視もかねて共闘、私にとってもあなたにとってもそこまで悪い条件ではないと思うけど?」 

共闘して、私が仲間として認めてくれれば他の子を魔法少女にしようとしないかもしれない 
それに、マミを戦力として仲間に引き入れられる可能性があるのも大きい、ありがたい提案だ 

ほむら「そうね、是非お願いするわ」 

マミ「じゃあ今日の放課後……校門で待ち合わせでいいかしら?」 

ほむら「えぇ」 

32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 22:15:02.26 id:hmaQT3Ff0
ほむほむ!! 
>>1頑張れ! 

33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 22:15:39.03 id:YsyVw94R0
さやか「あの先輩なんなのさ!自分が全部正しいみたいにさ!」 

いつもと同じようで違う言葉、珍しいことがおきる世界だ 
普段ならばあの転校生なんなのさ、とでも言われているだろう 

ほむら「巴マミは、魔法少女の中で一番一般人から見るとありがたい魔法少女よ」 

まどか「どういうこと?」 

ほむら「魔法少女はグリーフシードを求めて争い合ったり、魔女にグリーフシードを孕ませるために一般人を放置することが多いってことよ」 

まどか「そ、それって……」 

ほむら「当然一般人は死ぬ、グリーフシードを奪い合い争って殺しあう魔法少女もいるわ……」 

さやか「そんな……」 

ほむら「キュゥべえから言われる情報だけで考えれば……魔法少女が多くても問題はないのよ……むしろいればいるほど一般人は助かる……」 

ほむら「邪魔に感じるとしたら、魔法少女が増えることでグリーフシードの取り分が減る他の魔法少女……」 

ほむら「巴マミは正義の魔法少女でありたいと考えているから私の行動から怪しむのは当然のことよ」 

私の戦いは新たな魔法少女を増やすわけにもいかない、かといって戦力がなければワルプルギスの夜には勝てない 
すでに魔法少女の存在とは協力していかなくてはならないが、命を捨てるつもりで協力してくれるような魔法少女は少ない 

まどか「……ほむらちゃん……」 

ほむら「あなたたちのおかげで巴マミと共闘できる事になったのは助かるわ、ありがとう……」 

34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 22:15:55.77 id:zGCfphHr0
ほむほむ 

35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 22:16:40.01 id:YsyVw94R0
まどか「お昼休み半分ぐらい過ぎちゃったけどお昼ごはん食べよ?」 

ほむら「そうね、お昼にしましょう」 

まどか「こんなに時間がかかるって思わなかったから仁美ちゃんはもう食べちゃってるかな?」 

さやか「ちょっと用事があるって言っといたしまぁいいでしょ」 

ほむら「あなたたちは……仲がいいものね」 

まどか「ほむらちゃんだってもう仲良しだよ!」 

さやか「ほむらがいれば、勉強ができるのが仁美とほむらで二人になれば試験勉強楽になりそうだね」 

まどか「さやかちゃんと私はあんまり成績よくないもんね」 

さやか「いつも仁美の世話になっちゃってるからねー」 

こんなに普通の会話をしたのはいつ以来だっただろうか、思い出せない 
学校の授業も繰り返している私にとっては全ての内容がいまさらなものでしかない 
だが、いつかこんな普通の日々を過ごして、まどか達と笑いあいたい 
平和で幸せな日々を想像し、思わず笑みがこぼれた 

まどか「あ、ほむらちゃんが笑った!」 

さやか「クールビューティが笑うとインパクトっていうかすごいなぁ……見とれちゃったよ」 

ほむら「お世辞でもそう言われると照れるわね」 

さやか「全然照れてるように見えない……」 

36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 22:17:41.19 id:hmaQT3Ff0
ほむっほむっ!! 

37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 22:17:43.50 id:NmO56NeB0
ほむほむかわいい 

38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 22:18:47.06 id:YsyVw94R0
―放課後、校門― 

マミ「待っていたわ暁美さん」 

ほむら「お待たせ、巴マミ」 

マミ「そっちの子達は悪いけど帰ってもらえるかしら?それとも連れて行く気?」 

ほむら「連れて行く気なんてないわ」 

まどか「で、でも……」 

さやか「……マミさんは魔法少女を増やした方がいいって思ってるんですよね」 

マミ「まぁ、そうね……魔女相手に人数が多いほうが優位に立てるし、皆が安全になるわ」 

さやか「私とまどかって素質あるらしいんで魔法少女がどんなものか知りたいんでついて行きたいんです」 

ほむら「あなた達何を!やめておきなさい!」 

マミ「……出来る限り守ってはあげるけど……本当に命を落としかねないわよ?」 

ほむら「巴マミ……悪いけど魔女との戦いはあなた一人に任せて私はこの二人を守ってもいいかしら?」 

マミ「……いいわよ、それに今日魔女がでるかもわからないし」 

魔法少女になるのを止めたいわけではないのか、危ないところを見せてやめさせようとしているのか 
そんな疑念のまなざしをマミから感じるが、今日は魔女がでる、この二人を危険にあわせるわけにはいかない 
さやかは言い出したら止まらない子だ、ついてくるなと言っても尾行してくるだろう……それなら最初から一緒のほうが安全だ 

39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 22:20:31.76 id:YsyVw94R0
―魔女結界― 

まどか「こ、怖いよ……」 

さやか「だ、大丈夫、私のこのバットで!」 

ほむら「私から絶対に離れないで」 

まどか「ほ、ほむらちゃんそれ……」 

さやか「あ、あんた……」 

ほむら「言ったでしょう?私には素質がないの、だからそれをカバーするためなら何だってするわ……」 

マミ「それでも願い事次第であなたも特殊な能力ぐらい備えているはずだけど?」 

ほむら「ささいな能力すぎてまともに使えないのよ」 

マミに時間停止を感づかれると、そこから私の秘密を見抜く可能性がある 
それに、マミが暴走した時を考えると、能力は知られたくない 

マミ「まぁいいわ、魔女は任せないさい」 

ほむら「えぇ、お願いするわ」 

40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 22:21:54.74 id:hmaQT3Ff0
さるよけ 

41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 22:22:56.15 id:NmO56NeB0
ほむほむ 

42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 22:22:57.91 id:YsyVw94R0
ほむら「ここが最深部ね」 

まどかとさやかは震えていた、目の前に化け物がいるのだから当然だ、そんな二人を安心させようと声をかける 

ほむら「大丈夫よ、私があなた達は必ず守るから」 

マミ「早速お出ましね」 

魔女「ギャアアアアアアアアア」 

――――― 
――― 

マミ「ティロ・フィナーレ!」 

さやか「すごい……」 

まどか「うん……」 

気がつけばマミの戦いをみて憧れのようなものを抱いてしまったようだ 
やはり無理にでもついてこないように止めるべきだったのだろうか 
憧れて、契約したいなんて考えてしまったら…… 

ほむら「……憧れても……魔法少女になろうなんて思わないで……お願いだから……」 

さやか「うん……わかってる……」 

まどか「ご、ごめんねほむらちゃん」 

ほむら「謝る必要はないわ、私がお願いしているだけ……石ころの操り人形にならず……あなた達は人間でいてほしいの……」 

43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 22:22:58.66 ID:7PAzoo2d0
ほむっ 

44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 22:29:44.03 id:YsyVw94R0
魔女「ぎゃああああああああああああああ」 

契約はだけはやめてほしい、そんな私の願いを二人に伝えるのに必死だった 
だから魔女がまどかを狙って攻撃しようとしていることに気がつくのが遅かった 
時間を止めては間に合わない、気がつけば私はまどかを突き飛ばしていた 
肩に激痛が走る、私の名前を全員が心配そうに呼ぶ声が聞こえた 

ほむら「油断してたわ、ごめんなさい……私は大丈夫だから早く魔女を」 

私の様子を見に戻ってきたマミにそう伝える 
いつ攻撃が来るかわからない命がけの戦い、それなのに油断してまどかを危険な目にあわせてしまった 
もう怖い思いをさせたりしない、治癒なんて後でいい、守ってみせる 

マミ「……わかったわ、警戒していてね」 

まどか「……そ、それよりほむらちゃんの肩が……」 

ほむら「気にしなくていいわ、後で治せるから……」 

マミ「きゃあ!」 

普段この魔女相手に苦戦なんてしないはずのマミがツタで縛られ捕まる 
もしかして私をためしているのか?わからない、それでも共闘しているのだから助けにいかなくてはならない 
まどか達の周りに結界をはる 

ほむら「あなた達はこのリングからでないで!少しの間ならこれで大丈夫だから!」 

とても弱い結界、私程度ではこれぐらいしかできない、だがマミを助けるぐらいの時間なら稼げる 
マミの足をつかんでいるツタを拳銃で撃ちぬく 
1発撃つたびに肩に激痛が走り、血が噴き出していた 

45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 22:31:08.93 id:hmaQT3Ff0
ほむぅ…… 

46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 22:32:22.20 id:JXXhaRGf0
ほむぅ 

47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 22:33:06.38 id:NKXj0kwbO
ほむほむ、うっせぇー 

48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 22:34:41.47 ID:7PAzoo2d0
ほむーん 

49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 22:34:48.87 id:YsyVw94R0
―ビル― 

マミ「助かったわ暁美さん」 

ほむら「油断するからそうなるのよ、人のことは言えないけど……」 

マミ「……この魔女はグリーフシードを持っていたのね……いる?」 

ほむら「私はほとんど魔力を消費していないわ、あなたが使うといい」 

マミ「よくわからないわ……」 

そう言ってマミが真剣な顔で私を見ていた 

マミ「……あなたは……魔法少女は増えて欲しいと思っていないみたいね」 

マミ「能力は私に見せようとしなかったりするのは、私がそばにいるから尻尾を出したくないのかって思ったけど……」 

マミ「怪我をしているのに私が魔女に捕まったら必死に助けに来るし、それに一度油断していたけど一般人である二人を守るのも必死だった……」 

マミ「今回のグリーフシードを本当に欲しいと思っていない……戦いで自分は魔力を使っていないからと本心で言っているみたいだし……」 

能力を隠しているのは見抜かれてしまったようだ、能力が何かさえ分からなければ問題はない 
先ほどはわからなかったが、これだけ私を警戒して観察していたということは 
マミは戦闘中もこっちに意識を集中させ、私の行動を監視していたのだろう 

ほむら「あなたがどう思うのも自由よ」 

50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 22:35:08.23 id:hmaQT3Ff0
>>47 
ほむほむほむほむほむほむほむほむほむほむ 
ほむほむほむほむほむほむほむほむほむほむ 
ほむほむほむほむほむほむほむほむほむほむ 
ほむほむほむほむほむほむほむほむほむほむ 
ほむほむほむほむほむほむほむほむほむほむ 
ほむほむほむほむほむほむほむほむほむほむ 
ほむほむほむほむほむほむほむほむほむほむ 
ほむほむほむほむほむほむほむほむほむほむ 

51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 22:35:53.20 id:YsyVw94R0
マミ「暁美さん、これ……あげるわ」 

渡されたのは先ほど手に入れたグリーフシード、あと1回ぐらいは使えそうに見える 

マミ「傷を治すのに使いなさい、傷を治してその子達を暁美さんが家まで送ってあげるのよ?じゃあまたね」 

共闘する分には信頼してもいいということなのだろうか、マミは笑顔で帰っていった 

ほむら「……ありがとう……またね」 

まどか「ほ、ほむらちゃん、その……」 

さやか「き、傷の手当って魔法でできるんでしょ?は、早く」 

血がなくなっても死ぬことはないが、さっさと直した方がいいだろう 
魔法を使い、傷を治癒していく、痛みがなくなり、傷がふさがっていく不思議な感覚 
まどかとさやかとまどかが心配そうに見ている、まどかが二人いる? 
身体から力が抜け、視界が暗転していく 

まどか「ほむらちゃん!!」 

さやか「まどかの家まで運んでてあてしよう!」 

52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 22:36:06.36 id:OJ4BIl990
面倒だよなぁマミさん 

53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 22:37:55.63 id:zGCfphHr0
ほむほむううううう 

54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 22:38:27.26 id:YsyVw94R0
―まどホーム― 

さやか「ついたー」 

まどか「いそいで救急箱もってくるね!」 

気がつくと、過去に何度か入れてもらったまどかの家の前にいた 
記憶がよみがえる、貧血か何かで倒れてしまったようだ 

ほむら「迷惑をかけたわね……もう大丈夫よ、すぐに傷は治……」 

知久「おや、おかえりまどか」 

まどかのおじさんが出てきてしまった、ここで魔法を使っては魔法を見られてしまう 

まどか「あ、えっと、友達が怪我しちゃったから応急処置したいの」 

知久「それは大変だね、すぐに横になれる場所を用意するよ」 

さやか「悪いけどそろそろ私は帰らないと……」 

まどか「ほむらちゃんは私がちゃんと手当するからまかせて!」 

さやか「ごめんね、あと頼んだよまどか」 

まどか「うん!」 

知久「用意できたよまどか」 

まどか「ほら、こっちきてほむらちゃん」 

55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 22:41:06.15 id:YsyVw94R0
ほむら「あまり長居しては迷惑が……」 

知久「気にしなくていいよ、ところで、病院に行ったほうがいいんじゃないかい?」 

病院に行くのは困る、まだまだやることはたくさんあるのだから 

ほむら「いえ、私は大丈夫なので……事情があって病院はできれば避けたいんです……」 

知久「……そうかい……えっと、君ははじめましてでよかったかな?」 

ほむら「はい、暁美ほむらと申します」 

知久「僕は鹿目知久、まどかの父親だよ、暁美ちゃんは家の方と連絡はつくのかい?」 

ほむら「一人暮らしなので連絡の必要はありません」 

知久「そうかい、なら家に泊まっていくといいよ」 

知久「まどかの友達を傷だらけで放り出すようなことはできないからね」 

知久「まどかがこの事をママに言ったら僕が怒られてしまう、だから家に泊まってくれないかい?」 

家に帰った方が治癒の魔法で治せるし、他にも動かなくてはいけないことがある 
しかしこんな言い方をされては断ることはできない 

ほむら「……おじさんは結構意地悪みたいですね……」 

知久「そうかい?やさしいパパなつもりだけどね」 

まどか「てへへ、自慢のパパだよ!」 

56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 22:41:34.29 id:NmO56NeB0
ほむほむ 

57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 22:42:29.92 id:YsyVw94R0
ほむら「結局厄介になってしまったわね……」 

まどか「あ、だめだよまだ安静にしてないと……」 

知久「うーん即興で横になる場所を作っただけだからね、まどかのベッドに移動させようか」 

ほむら「そ、そんな!い、いいです!お気になさらずに」 

まどか「お願いパパ」 

知久「じゃあちょっと抱っこさせてもらうよ暁美ちゃん」 

結局私はまどかのおじさんにお姫様だっこされてまどかの部屋まで移動させられる 

――――― 
――― 

まどか「まだ痛む?」 

ほむら「大丈夫よ、あなたのおかげでとても楽になったわ」 

まどか「でも……まだ血が……」 

ほむら「言ったでしょう、魔法少女は人間じゃない……血が流れているかなんて関係ないのよ……」 

まどか「そんな悲しいこと言わないでよ……ほむらちゃんは……ちゃんと生きてるよ……」 

まどかが悲しそうな目で私を見つめる、また私はまどかを悲しませてしまったのだろうか 
こうしてまどかを辛くさせることしかできない自分が嫌になる 

58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 22:43:51.22 id:YsyVw94R0
詢子「まどかーはいるよ」 

まどか「あ、ママ」 

まどかのおばさんが入ってくる、大人になったまどかはこんな感じなのだろうか 
私よりもずっと長くまどかと過ごし、愛情を注いでいる人達…… 
私が非力だからこの人にも、おじさんにもまどかを失う悲しみを何度も与えているのだろう…… 

ほむら「すみません、ご迷惑をおかけして」 

詢子「あっはっはっは、まさかまどかがこんな美人をたらしこむなんて」 

まどか「な、何言ってるのママ///」 

詢子「それで、怪我は大丈夫かい?」 

ほむら「はい、大丈夫です」 

詢子「……その怪我の原因はなんだい?」 

まどか「この怪我は私をかばって……」 

59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 22:44:34.50 id:NmO56NeB0
ほむほむ 

60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 22:44:58.42 id:JXXhaRGf0
ほむほむ 

61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 22:45:24.41 id:YsyVw94R0
詢子「何から庇えばこんな怪我をするんだい……あんたたち、なんか危険なことやってないだろうね」 

魔法少女の事をしゃべるわけにはいかない、ごまかすしかない 

ほむら「……まどかが階段から転けそうになったのを庇ったらその下に尖ったものが落ちていたみたいで」 

詢子「はぁ……大人を舐めるなよ、表情は隠せてるつもりかしらないが、嘘だってわかるよ」 

詢子「……私には話せない……危険なことをやってるみたいだね……」 

まどか「ほ、ほむらちゃんは」 

詢子「まどかは黙ってな」 

まどか「……」 

詢子「暁美ほむらでよかったかな?」 

ほむら「はい」 

詢子「一人暮らしなことに理由はあるのかい?」 

ほむら「……家族にこっちの学校に進学したいとわがままを言って一人暮らしをしています」 

家族がいては行動に制限がついてしまう、だから違う地域の会社に行くようにしむけた 
一人暮らしするうえで、心配はしていたが健康診断結果を見せたりすることでしぶしぶ許可を得る事が出来た 

詢子「そうかい、なら今日からあんたうちに住まないかい?」 

ほむら「え?」 

62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 22:47:06.60 id:YsyVw94R0
私を危険なものととらえて追い出そうとするのならわかるが、住まないかと聞かれるとは思わなかった 

詢子「私はまどかをいい子に育てられたって思ってる」 

詢子「なにか言えない事情があるみたいだけど……その自慢の私の娘があんたを庇ってるんだ」 

詢子「それなら私もまどかと一緒であんたを信用する」 

ほむら「……それとここに住むのは関係ないと思うのですが」 

詢子「その傷でその冷静さ……普通の女子中学生にはあり得ない、あんた……結構危険なことを日常的にしてるだろ」 

詢子「そのたびにまどかはあんたを心配する……怪我をしても大丈夫としかいわないあんたをだ……」 

詢子「心配をしているまどかを見て私や知久もまどかを心配する……そんな不安そうなまどかを見たくないのさ」 

まどか「ママ……」 

詢子「まぁ……無理にと言うつもりはないよ」 

先ほどのおじさんの言葉を思い出す、似たもの夫婦なのだろうか、まどかと一緒にいるのはキュゥべえから守れるメリットがあるが 
私にはやることがある、そのために出かけてまどかの一家を心配をさせてしまってはいけない 

ほむら「……とても魅力的なお話なのですが……私にはやることがあるのでお断りします」 

まどか「ほむらちゃん……」 

詢子「……残念だね、かわいい娘が増えるかもって思ったけど、気が変わったらいつでも来な、歓迎してあげるからね」 

ほむら「ありがとうございます……」 

63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 22:47:28.75 id:zGCfphHr0
ほむぅ 

64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 22:48:03.09 id:NmO56NeB0
ほむほむ 

65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 22:48:48.61 ID:7PAzoo2d0
ほむっ 

66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 22:48:56.26 id:YsyVw94R0
まどか「ママが変な事言っちゃってごめんね」 

ほむら「そんなことないわ、とても優しい……いいお母さんね」 

まどか「うん、ママはいつもお酒を飲んで帰ってくるけど自慢なんだ!」 

ほむら「父親も母親も自慢できるなんてまどかは幸せね」 

まどか「うん!」 

本当に自慢なのだろう、にこにこしながらまどかは答えた 

まどか「あの……ほむらちゃん……」 

まどか「ほむらちゃんのやることって何?」 

まどかを救う事とはいえず、どこまでなら話をしていいのか思考する 
沈黙している私にまどかが催促をする 

まどか「言えないの……」 

ほむら「……私は弱いから……とにかく動かないといけないの……」 

結局私は煙にまくような言葉を言う事しかできなかった 

ほむら「深夜に動くことも多いから、いきなり出て行ったりしたら心配されてしまうでしょう?」 

まどか「そっか……」 

67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 22:49:21.75 id:JXXhaRGf0
引き入れようとする純国産さすが 

68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 22:50:19.49 id:YsyVw94R0
まどか「そろそろ包帯取り替えるね!」 

ほむら「ありがとう、お願いするわ」 

キュゥべえがまどかに接触してこない……あの時目の前で撃ち殺したからだろうか? 
巴マミをけしかけたことを考えると接触しない理由にはならない 
さやか、まどかが最初から私を信用してくれたこの世界はチャンスだ 

―?― 

キュゥべえ「やれやれ、暁美ほむら……あのイレギュラーな魔法少女は僕の秘密まで知っているみたいだね」 

キュゥべえ鹿目まどか美樹さやかに秘密はばらされてしまったかな?」 

キュゥべえ「秘密を知らなかったとしても目の前で個体を潰されるとその後契約を取るのが難しくなるっていうのに」 

キュゥべえ「とは言っても、鹿目まどか……性格から考えると友人が死にそうなピンチとなれば契約することができるだろう……」 

キュゥべえ「もうすぐワルプルギスの夜もやってくる……そこを狙おうかな、暁美ほむら鹿目まどかにつきっきりだろうし」 

キュゥべえ「まずは美樹さやかの契約を目指そう」 

キュゥべえ「マミは魔法少女を増やそうとしているから、きっと美樹さやか鹿目まどか魔法少女のいる世界に引き込もうとするだろうし」 

キュゥべえ「途中でマミが暁美ほむらと仲違い、真実を知っての絶望してもそれはそれでエネルギーになるし問題はないね」 

キュゥべえ「保険に佐倉杏子あたりにもこっちの街がおかしなことになるかもしれないと情報を流しておこうかな」 

キュゥべえ「彼女はなかなか絶望しないし、呼び込めば何かのきっかけで絶望してくれるかもしれないね」 

69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 22:50:21.93 ID:7PAzoo2d0
>>67 
ほむん(^o^) 

70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 22:51:43.01 id:NmO56NeB0
ほむむむむ 

71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 22:53:14.74 id:brseLCED0
別に魔法を秘密にする必要ってなさそうだよな 
魔法少女本人なら証明も簡単だし、親からも説得してもらえそうだし 

72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 22:55:29.70 id:YsyVw94R0
―まどホーム― 

まどか「すぅ……すぅ……」 

ほむら「今なら窓からでも抜け出せるけど……」 

抜けだしてまどかのおじさんやおばさんを心配させるわけにはいかない 
それにしても、傷を治す前に倒れるなんて、最悪のタイミングだ 
それにいま怪我を治すと翌朝おじさんやおばさんに不審に思われてしまう 
早めに佐倉杏子あたりと接触してみたいが、今日は諦めるしかないのだろう 

まどか「それにしても、看病中にベッドに寄りかかって眠ってしまうなんてまどからしいわね……移動させてあげないと」 

まどか「ん……ほむらちゃん……私も力に……すぅ……すぅ……」 

ほむら「……あなたがこうしていてくれるだけでどれだけ私の力になっているか……」 

ほむら「気持ちだけで嬉しいわ、ありがとうまどか……」 

まどかの頭をやさしくなでる 

まどか「……すぅ……すぅ……」 

痛みを消し、包帯を解いてまどかを持ち上げてベッドに移動させる 
まどかのシーツや布団、ぬいぐるみを私の血で汚さないように注意し、私も横になる 
まどかの顔が近くてドキドキする……しかし、これが一番体勢的に良さそうだ 
まどかが起きた時に心配させないように包帯を巻きなおし、眠りについた 

73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 22:55:45.22 ID:6cJTAA8q0
>>67 
よーし車になるぞー! 

74 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 22:56:29.40 id:YsyVw94R0
まどか「あれ……私寝ちゃって……」 

ほむら「すぅ……すぅ……」 

まどか「やっぱりほむらちゃん、綺麗だな……」 

まどか「あ、あれ?包帯がなんだかおかしいような……もしかしてほむらちゃん、私をベッドに……」 

まどか「そうだ……ほむらちゃんは真ん中で横になってもらってたもん……今ほむらちゃんが端っこに、私が真ん中になってる……」 

ほむら「……駄目……契約……ちゃ……駄目……」 

まどか「……大丈夫だよ、ほむらちゃんが私やさやかちゃんに命がけで教えてくれたんだもん……」ナデナデ 

ほむら「すぅ……すぅ……」 

まどか「どうしてほむらちゃんはここまでしてくれるんだろ……」 

まどか「……いつか……教えてくれるんだよね?」 

75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 22:57:58.90 id:YsyVw94R0
ほむら「では、昨日はお世話になりました、学校の準備があるので失礼します」 

おじさんとおばさんに礼をし、玄関へ歩いていく 

まどか「ほむらちゃん……」 

詢子「……まどか、あの怪我じゃ用意も大変だろうからついていってやんな」 

知久「朝食は二人分持ち運べるようにして用意しておいたからね、これを暁美ちゃんのおうちで食べていくんだよ」 

知久「お弁当はこっち、暁美ちゃんの分もあるからまどかと一緒にお昼を食べて、食べ終わった容器をまどかに渡してくれるかい?」 

ほむら「い、いえ、大丈夫で」 

まどか「うん!行ってくるよ!行くよ、ほむらちゃん!」 

―道中― 

ほむら「傷なら直せるから気にしなくていいのよ?」 

まどか「でも心配だったから……」 

ほむら「その気持ちは嬉しいけど……まぁいいわ、私の家まで行きましょう」 

まどか「うん!」 

76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 22:58:04.56 id:NmO56NeB0
ほむほむ 

77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 22:58:52.15 id:zGCfphHr0
ハッピーエンドこい! 

78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 22:59:42.37 ID:oW/BMUsZ0
さやかが厄介なんだよなあ 

79 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 22:59:58.78 id:YsyVw94R0
―学校― 

さやか「あ、まどか、ほむら!」 

まどか「あ、おはようさやかちゃん」 

ほむら「おはよう、さやか」 

私の肩を心配そうに見ている、もうすでに治っている事がわかるように肩を軽く回して見せた 

さやか「よかったぁ……」 

ほむら「二人には心配をさせて悪かったわね」 

まどか「ううん、ほむらちゃんは私を守って……」 

さやか「あのさ……今日もあんな危ないことをするの?」 

ほむら「そうね、魔女や使い魔がでてきたら……ね」 

まどか「そんな……」 

ほむら「普通の魔女程度なら巴マミと私がいれば怪我一つなく勝てるから安心しなさい」 

さやか「……私達は邪魔にしかならなかったもんね……昨日はついていって悪かったよ……」 

ほむら「契約せず、私と仲良くしていてくれるのが私としては一番嬉しいわ……学校が楽しいなんて久しぶりだもの」 

いつから学校を楽しい場所と感じなくなったのだろうか、もう思い出せない 

80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 23:00:29.53 ID:7PAzoo2d0
ほむ 

81 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 23:01:56.93 id:rTFH0cGN0
小説まどっちとほむほむがいじめられ過ぎててつらい 
アニメの謎部分が解けたけど、あれはひどい 

82 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 23:02:27.17 id:YsyVw94R0
―昼休み― 

マミから突然テレパシーが送られてくる、内容は昼食を共に食べないかという誘いだった 
屋上に来るようにテレパシーを返し、一緒に食べようとこっちに来ていたまどかとさやかを誘ってみる 
志筑仁美は今日は別グループと食事をするようだ 

ほむら「……屋上で巴マミと食事をするけど、来る?」 

まどか「えっと……うん、行くよ」 

さやか「じゃあ私も……」 

ほむら『前についてきた子達がきても問題はないかしら?』 

マミ『私としてはその子達は素質のある子だからあなたが嫌じゃないなら是非といいたいわね』 

―屋上― 

マミ「ごめんなさいね、呼びだしたりして」 

ほむら「気にしなくていいわ」 

マミ「共闘するからにはあなたと仲良くなって色々と知っておいても損はないと思ったのよ」 

ほむら「そうね、同感よ」 

マミ「鹿目さんに美樹さんも、そんなに怖がらずに接してくれると嬉しいわ、もしかしたら魔法少女仲間になれるかも知れないんだから」 

さやか「あはははは、そうですねー」 

83 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 23:02:59.93 ID:oW/BMUsZ0
>>81 
少しkwsk 
買おうと思ってるけど気になる 

84 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 23:03:26.90 id:NmO56NeB0
さやさや 

85 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 23:03:50.27 id:JXXhaRGf0
>>81 
ほむ……? 

86 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 23:03:51.56 id:YsyVw94R0
ほむら「仲良くなるのに魔法少女の話なんてどうでもいいでしょう」 

マミ「そうね、ごめんなさい暁美さん、いままで一人だったからつい……ね」 

ほむら「私じゃ不満かしら?」 

マミ「そんな事はないけど、多いにこしたことはないでしょう?仲間は」 

ほむら「だったらまず佐倉杏子接触してみたりしたほうが早いんじゃないかしら?」 

マミ「あら、彼女がどんな魔法少女かぐらい知っていっているの?」 

ほむら「少なくとも、変な魔法少女よりはあの子のほうが信頼できると思うけど?」 

今は確かにマミとは相容れない、佐倉杏子はそんな魔法少女だが 
本当は心の強い頼れる存在、欠かせない存在 

まどか「……あの、マミさんは……どんな願いで魔法少女になったんですか?」 

マミ「……私は、事故にあってその時に助かりたいって願ったのよ……」 

まどか「そう……なんですか……」 

マミ「だから、あなたたちに魔法少女になってほしいと思っていても、願いだけはしっかりと考えて欲しいと思っているわ」 

さやか「お昼にしましょうよマミさん、ほむら」 

マミ「あら、鹿目さんと暁美さんのお弁当が一緒ね」 

ほむら「事情があってね」 

87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 23:04:03.16 id:rTFH0cGN0
QBがアニメ以上に鬼畜 

88 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 23:05:25.42 id:YsyVw94R0
―数日後、昼休み屋上― 

マミとも随分仲良くなった……まどかとさやかを魔法少女に誘導しようとするのはやめようとしないが 
巴マミが戦力になってくれるのは正直ありがたい…… 
契約は自分の意思、だからまどかとさやかが契約をしようとさえしなければなんとかなる…… 

さやか「でこの前CD屋でですねー」 

マミ「へぇ、あそこのCD屋って品揃えがそんなによかったのね」 

まどか「だってさやかちゃんはCD探すの得意ですから、上條君のためにいつも通ってるんですよ」 

マミ「あら、彼氏さん?隅に置けないわねー」 

さやか「そ、そんなんじゃ///」 

ほむら「顔が真っ赤よ、さやか」 

何度か巴マミと共闘をこなし、信頼も程度得られた、この分なら今日のお菓子の魔女も容易く乗り越えられるだろう 
それはともかく、いつもいる場所にいない佐倉杏子はいったいどこにいるのだろうか、接触をはかろうにも見つからない 

89 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 23:06:45.05 ID:oW/BMUsZ0
契約はらめぇさやかちゃん 

90 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 23:06:47.10 id:NmO56NeB0
さやさや 

91 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 23:07:26.04 id:YsyVw94R0
―放課後、校門前― 

マミ「じゃあここで」 

ほむら「またね、まどか、さやか」 

さやか「気をつけてほむら、マミさんも……」 

まどか「け、怪我とかしたらいつでも呼んでね?」 

ほむら「いつも心配してくれてありがとう、じゃあね」 


キュゥべえ「……」 

――――― 
――― 

マミ「さて、今日はあっちの方を回りましょうか」 

今日は、病院に魔女が現れる、しかし、最初からそこに出現すると私が知っているのはマミに怪しまれる 
10分ぐらい魔女探しをしてから病院に向かえばちょうど孵化する頃合いになるはずだ 
その病院の周辺の店にでも行きたいと巴マミを連れて行くのが妥当だろう 

ほむら「そうね」 

ただ、あの魔女はまどかやさやかが発見する場合があり、巻き込まれることもある 
今回はキュゥべえが一緒じゃないため、まどか達は病院でグリーフシードを発見しないかもしれない 
発見したとしても連絡先は交換してある、大丈夫、そう自分に言い聞かせる 

92 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 23:08:46.17 id:onEhHL6P0
胸騒ぎしかしねぇ… 

93 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 23:09:13.80 ID:oW/BMUsZ0
いやな予感がするよぉ… 

94 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 23:09:29.09 id:YsyVw94R0
―空き地― 

マミ「ここをみたらあっちのほうも見回りに行きましょうか」 

ほむら「えぇ」 

ちょうどいいタイミングのマミの提案、この空き地を見た後で病院に向かえば問題ないだろう 
しかし、空き地には今まで会いたかったが、会えなかった魔法少女佐倉杏子の姿があった 
もっとも会いたかった相手だが、もっとも誰とも会いたくない時間に現れてしまった 

杏子「久しぶりだなマミ、それにはじめまして、イレギュラーの暁美ほむらだったっけ?」 

ほむら「はじめまして、佐倉杏子、何か用かしら?」 

杏子「そんなに名の通った魔法少女になった記憶はないんだけど……まぁいいや」 

杏子「こっちの街が面白くなるって聞いて、とびっきりのイレギュラーである暁美ほむらを少し探ってたんだ」 

杏子「結局、能力も実力もわからなかったっていう無駄足だったさ」 

ほむら「知りたいならあなたも私達と一緒に戦わない?」 

時間はないが、ここで仲間になってもらえるならそれに越したことはない 

マミ「暁美さん、この子は……」 

杏子「はっ遠慮させてもらうよ、手札が全く見えない相手と一緒に戦うなんてごめんだね」 

95 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 23:10:17.25 id:rTFH0cGN0
あんあん! 

96 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 23:10:24.51 id:JXXhaRGf0
あんあん 

97 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 23:10:31.50 id:NmO56NeB0
あんあん! 

98 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 23:11:39.97 id:YsyVw94R0
ほむら「そうね、あなたはそういう魔法少女よね」 

マミ「……あなたは私たち相手に戦う気もないでしょう?用件は何?」 

杏子「暁美ほむら……あんたキュゥべえに嫌われてるんじゃないか?」 

ほむら「あいつらにそんな感情はないわ、邪魔な存在だから消そうとされてる可能性はあるけどね」 

そこに電話がかかってくる、相手はさやか、おそらくグリーフシードを見つけてしまったのだろう 
急いで病院へ向かわなくてはいけない 

ほむら「悪いけど用事ができたわ」 

杏子「何かしらないけど、焦ってるみたいだな」 

ほむら「えぇ、また会いましょう」 

杏子「焦ってる人間は正常な判断ができずに隠しているものも見せたりするもんだよな!」 

杏子「ちょっとぐらい力を見せてもらってもいいかい、暁美ほむら!」 

そう言い終えると魔法少女の姿となった佐倉杏子が武器をかまえる 

マミ「ちょっと私を無視して話を進めようとしないでもらえるかしら?」 

ほむら「巴マミ!見滝原病院に向かって!」 

ほむら「まどかとさやかが魔女に襲われてるかもしれない!急いで!すぐに追いつくから!」 

マミ「わ、わかったわ!」 

99 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 23:12:32.71 id:xYJr154o0
やめたげてよぉ・・・ 

100 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 23:13:30.09 id:YsyVw94R0
杏子「焦ってるのに悪いね、暁美ほむら!」 

ほむら「それで、何が知りたいのかしら」 

そう言いながら杏子が私を槍で攻撃してくる、私は肉体を強化し、最低限の動きでよけ続けた 

杏子「私もキュゥべえのやつは正直気にくわないんだ、何をして嫌われてるのかでも教えてもらおうって思ったのさ」 

杏子「契約出来る相手なら誰かれ構わず願い事っつーもんをチラつかせて命がけの戦いに巻き込んでやがるからな!」 

杏子が鎖で私の退路をふさぎ、連続で攻撃を繰り返す、それでも肉体強化だけでよけ続けた 
私を焦らせようとしていた杏子に逆に焦りが見え始める、そんな杏子に仲間になってくれるように話しかける 

ほむら「なら私と協力しなさい、キュゥべえにとってこれ以上ないいやがらせができるわよ?」 

杏子「探った情報次第で手を貸そうって思ってたけど……何もわからない相手とつるむ趣味はないんでね」 

ほむら「なるほどね、そういう事なら話が早いわ……それで、そろそろ私の実力はわかってもらえたかしら?」 

杏子「肉体強化だけで軽々と避けてくれるもんだね……こっちの動きを完全によんでいるような……一体何者だよ……」 

101 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 23:14:14.38 id:NmO56NeB0
ほむほむあんあん! 

102 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 23:16:08.39 id:YsyVw94R0
時間的にもそろそろ私も病院に向かわなくてはいけない、3日後ぐらいにゆっくりと話し合って仲間に引き入れたい 
おそらく杏子ならあの場所に呼び出せば来るだろう 

ほむら「……3日後……あなたの思い出の教会に向かってあげる、そこで全て話してあげるわ」 

杏子「どうして協会の事を!」 

ほむら「それも全て3日後に教えてあげるわ、私がキュゥべえに邪魔に思われる理由も、全てね」 

時間を止め、その場から離れた、杏子が私に手を貸そうか迷っているのはありがたい話だ 

杏子「な、消え……ったく……雲みたいなやつだな……3日後か……」 


―同時刻、魔女結界― 

使い魔「ヒギャギャギャ」 

さやか「こっちにくるなー」 

まどか「さ、さやかちゃん!」 

キュゥべえ「こんなんじゃもってあと数分だね、どうだい?どちらかが契約してしまえばすぐになんとかなるんじゃないかい?」 

さやか「うっさい!あんた絶対許さないから」 

キュゥべえ「まぁいいさ、契約したくなったらいつでも言ってくれるといい」 

まどか「ほむらちゃん……ほむらちゃん……助けて……」 

103 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 23:18:09.64 ID:oW/BMUsZ0
やめてやめて 

104 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 23:18:20.99 id:YsyVw94R0
マミ「暁美さんが言ったとおりね……魔女の結界……」 

マミ「美樹さんや鹿目さんが巻き込まれているなら急がないと……」 

マミ「いた!」 

さやか「マミさん!」 

マミ「大丈夫!」 

まどか「は、はい!あ、あの……ほむらちゃんは?」 

マミ「ちょっとある魔法少女に絡まれて私をこっちに送るために残ってくれたわ」 

マミ「あら、キュゥべえあなたもしかして鹿目さんや美樹さんを無理やり契約しようとしてないでしょうね」 

キュゥべえ「この状況だからね、したほうがいいんじゃないかいって言っていただけさ」 

さやか「あんたのせいで!」 

まどか「だ、駄目だよさやかちゃん!」 

さやか「……わかってる……わかってるよ……」 

マミ「?とにかく後は任せなさい、一応物陰に隠れておいてね」 

まどか「あ、はい、お願いします」 

105 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 23:18:56.01 id:NmO56NeB0
ほむむむむ 

106 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 23:19:25.28 id:YsyVw94R0
マミ「っと魔女のお出ましね……」 

―道中― 

ほむら「はぁ……はぁ……」 

マミは元々あの魔女相手でも負けるような実力じゃない、しかし、少しでも油断するとやられてしまう 
大丈夫だとは思うが、急いでいかなくてはいけない 

ほむら「はぁ……はぁ……」 

107 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 23:19:28.85 id:pKpyQjCk0
むほむほ 

108 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 23:20:38.95 id:m6QQ81nH0
むほっ 

109 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 23:20:45.58 ID:oW/BMUsZ0
まどか冷静すぎワロタ 

110 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 23:21:16.07 id:YsyVw94R0
マミ「ティロ・フィナーレ!」 

マミ「これで……え?」 

魔女「あーん」 

マミ「あ……」 

まどか「マミさん!そんな……」 

さやか「マミさん!」 

キュゥべえ「君たちはもう魔法少女の真実を知っているみたいだし、解っているだろうけど」 

キュゥべえ「丸呑みされてしまったのならまだマミを助けられるかもしれないよ、ソウルジェムが砕けていないなら……君たちが契約をすればね」 

さやか「そんな……」 

まどか「マミさんを救えるなら……私……」 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 
ほむら「お願いよ、あなた達は……契約なんてしないで……そのまま……」 

ほむら「……駄目……契約……ちゃ……駄目……」 
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 

まどか「私は……」 

キュゥべえ「いいのかい?時間がたてばマミは助けられなくなるよ」 

111 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 23:21:46.00 id:JXXhaRGf0
マミさんあーん 

112 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 23:21:52.54 id:rTFH0cGN0
マミさあああああん 

113 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 23:22:11.09 id:NmO56NeB0
まみぃ…… 

114 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 23:22:19.73 id:OJ4BIl990
ファサァ 

115 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 23:22:42.04 id:hmaQT3Ff0
マミさん… 

116 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 23:24:04.95 id:YsyVw94R0
ほむら「その必要はないわ……」 

そう言って、あいつを銃で撃ちぬく、契約の必要はない、ぎりぎりマミを助けられた 
間に合ってよかった、二人の無事を確認してほっとする 

まどか「ほむらちゃん!」 

マミ「あ、あれ、私……いま……だべられそうに……」 

ほむら「よかった、間に合って……一人にしてごめんなさい、あの魔女は……私がなんとかするから」 

マミ「あ、暁美さん……でもあなたは……」 

ほむら「二人を……守っていて……怖いのはわかるけど……お願い……」 

私が普段マミをサポートするような形でしか戦っていないからだろう、心配しているようだ 
それでも目前に迫った死の恐怖に震えるマミはこの魔女とはおそらく戦えない 
に二人を守ってくれるように頼む、私は大丈夫だからこの二人を……と 

マミ「……わかったわ……ま、まかせて」 

まどか「ほ、ほむらちゃん……本当に大丈夫……なの?」 

ほむら「えぇ、まかせて」 

この魔女相手に能力を隠して戦うのは不可能だろう、高速移動だとでも思ってもらえるといいが…… 

117 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 23:24:33.52 id:rTFH0cGN0
ほむほむううううう 

118 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 23:24:49.72 ID:oW/BMUsZ0
ε-(´∀`*)ホッ 

119 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 23:25:37.28 id:JXXhaRGf0
だべられる 

120 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 23:25:41.19 id:xYJr154o0
セフセフ 

121 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 23:26:08.84 id:YsyVw94R0
―病院前― 

ほむら「皆大丈夫?」 

マミ「えぇ……助かったわ……ありがとう暁美さん……」 

さやか「助かったよ……ありがとほむら」 

まどか「ほむらちゃん……」 

まどかを抱きしめる、もう少しで契約してしまっていたかもしれない 
まどかを苦しませることになったのは私が遅かったからだ 

まどか「え、わわ、ほ、ほむらちゃん///」 

ほむら「遅れて……ごめんなさい……」 

まどか「ほむらちゃん……」 

ほむら「でも……契約しようと……するのは……やめて……あなたが守りたいものは……全て私が守ってみせるから……お願い……」 

何度もまどかだけを守ろうとして周りを見捨てたのに、調子のいい事を言っている 
自分で自分に嫌気がさす、それでもまどかを守るためならと自分に言い聞かせる 

まどか「あの……えっと……ご、ごめんね……ごめんねほむらちゃん……」 

122 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 23:28:34.66 id:YsyVw94R0
マミ「暁美さん……あとで話があるわ……」 

マミが小声で話しかけてくる、やはり時間停止がばれたようだ、いつかはばれることだが…… 
魔法少女の秘密をはなさず、ワルプルギスの夜を退治するために繰り返している事にするとしたら 
魔法少女を増やしたがらない理由がない、真実を話すしかない 

ほむら「わかったわ」 

さやか「……」 

まどか「……」 

ほむら「無事ならこのまま解散で問題ないかしら?」 

まどか「あ、うん……」 

マミ「えぇ……」 

ほむら「……じゃあ、まどかは私が送っていくから、さやかを巴マミ……お願いできるかしら?」 

マミ「えぇ、そうね……」 

ほむら「……大丈夫、巴マミ」 

ずっと震えている、死が目前に迫った恐怖を味わった、当然のことだ 

マミ「ご、ごめんなさい、さっきの恐怖が……その……」 

ほむら「いいわ、まどか、さやか、マミの順に送って行くから遠回りになるけどいいわよね」 

123 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 23:29:27.08 id:YsyVw94R0
―公園― 

ほむら「もう落ち着いたかしら?」 

マミの震えは止まっていた、恐怖を克服はできていないだろうが、落ち着いたようだ 
命がけの戦いは死ぬこともある、ベテランだからこそ魔女に負けるなんて思っていなかったのだろう 

マミ「今日はありがとう……本当に助かったわ」 

ほむら「気にすることは無いわ、共闘関係でしょう?」 

マミ「初めてあなたの能力を見せてくれたわね……」 

マミ「私に隠したがっていたのに私を助けるために使って……」 

マミ「なんというか皮肉なものね……時間停止でいいのかしら?」 

ほむら「えぇ……」 

マミ「ということは、あなたの願いは……」 

これ以上は隠しても無駄だろう、話すしかない…… 
幸いまどかやさやかはいない、巻き込まれることもない 
魔法少女の秘密を……私の目的を 

ほむら「……私は1ヶ月後の未来から何度も何度も繰り返している……」 

124 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 23:29:48.30 id:NmO56NeB0
ほむほむ 

125 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 23:30:50.47 ID:7PAzoo2d0
ほむぅ 

126 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 23:31:36.27 id:YsyVw94R0
マミ「それを隠していた理由は……話してもらえるのかしら?」 

さやか「まどかを救うため、とかじゃないですかね?ほむらの言葉ってまどかの事ばかり考えてる気がするから」 

思わぬ声で核心をつかれ、驚きを隠せない、なぜさやかがここに 

さやか「悪いねほむら、気になったからついてきちゃった」 

さやかにはどんな嘘を言っても見破られる、そんな気がした 
以前もまどか以外はどうでもいいと考えていることを見破られたことがあった 

ほむら「うじうじして、どん臭くてなんのとりえもなかった私の初めての友達……まどかとの約束を果たすために……」 

ほむら「今の私はまどかと交わした約束を守るため……まどかに契約させないために……過去に遡っている……」 

さやか「私に魔法少女の秘密を話す時……言ってたよね、まどかが魔女になると世界は10日もしないうちに終わるって……」 

マミ「魔法少女の秘密……魔女に……なる?」 

ほむら「……私は……キュゥべえに騙される前のまどかを……必ず守り切る……他を犠牲にしたって……」 

マミ「……まず、魔法少女の秘密っていうものを……聞かせてもらってもいいかしら?」 

ほむら「……辛い現実をつきつける形になるから信じるかは自由よ」 

ほむら「さやかも……前に話さなかった……私の過去を話すわ……」 

127 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 23:34:13.21 id:rTFH0cGN0
なにこのさやかちゃん 
イケメンな臭いがする 
小説版の小学5年生時代のさやかちゃんみたいな 

128 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 23:34:18.98 id:hmaQT3Ff0
支援 

129 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/20(土) 23:34:25.55 id:YsyVw94R0
――――― 
――― 

ほむら「これが証拠よ……まぁこんな証拠、証拠として成り立たないかもしれないけど……私にとっては……とても大切な……」 

前にさやかに握りしめているのは何と聞かれた大切な物を見せる、こんなもの証拠にはならない 
その気になれば魔法で似たようなものぐらいいくらでも作れる、それでも見せないと信用してもらえない、そんな気がした 

マミ「そんな……私は……正義の魔法少女を……目指して……」 

さやか「……あんたの事、まどかの事はわかったよ、でもまだ私達に話してないことがあるよね、」 

さやか「ほむらは今、私たち二人の話……何か言いづらいことを隠してる……それも話して……」 

さやかが魔女になる事がある、失恋する、マミが周りの魔法少女を殺そうとする 
そういった事は隠した方がいいと思い、話さなかったがやはり見抜かれていたようだ 

ほむら「……巴マミは、この事実を知って絶望し、周りの魔法少女を殺そうとした事がある……だから教えたくなかった……」 

ほむら「さやかは……幼馴染の手を治したのは自分なのに幼馴染に振り向いてもらえるわけではなかった…